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2009/12/07

銀河乞食軍団 黎明篇 2巻 葡萄山司令部、陥落!? 読んだ

わりとするする読めた銀河乞食軍団黎明篇の2巻、感想を少々。

1巻では、色々と予備知識の学習に時間がかかったのですが、その甲斐もあり、2巻は読みやすかったですね。逆に、いきなり2巻は読んではいけないですね。1巻から順番に読みましょう。

なにせ蒼橋の視点がメインで書かれている小説。しかも、紅天がわかりやすい悪役だし、連邦は劣勢の蒼橋のバックアップをしてくれる善人というこれまたわかりやすい図式。ま、文章の端々から、そんな単純な力関係ではないと言うことが読み取れるわけですが、2巻は、このわかりやすい図式に乗っ取って話が進むので、ストーリーも非常にわかりやすい。

戦争というのは、年がら年中向かい合って鉄砲打ち合うというものではない。そんな考えなしの戦争をしていると負けてしまう。いかに効果的に戦力を投入して、いかに効率的に打撃を与えるか。お互いの手の内の読み合いと、それに対してどれだけの準備をしておくかで勝敗が決まる。この小説は、そういう点でのリアリティは十分にあり、とても面白い。逆に、派手な戦闘とかはほとんどないので、いわゆる派手さはない。この辺、物足りない人には物足りないと思う。

あえて言うならば、派手な戦闘が多い将棋と、地味な戦略の積み重ねである碁の違いと言えば良いんだろうか。こういう書き方をすると将棋が好きな人から異論が出そうだけど。あと、私が碁の方が好きというのもあるなぁ。

話がそれたので元に戻そう。

なんにせよ、この戦争に向けて(実はそれだけではないのだが)、蒼橋、紅天、双方が打っていた布石が、徐々に明らかになってくるのがこの巻。だが、自体が進むにつれて、紅天側の複雑な政治情勢が見え隠れしてくる。2巻では、当初、蒼橋側が有利に事を運んでいたのだが、紅天側もそれで黙っているわけではなく。

ストーリーとしては、2巻はまだまだ中盤に入りかけたところだと思う。3巻では派手な戦闘がありそうな気配だが、楽しむべき所は戦闘ではなく、戦闘に至るまでの過程だろう。

なんとなく、このおもしろさで似たようなものは、谷甲州の航空宇宙軍のストーリーかな。これも、事件そのものを書くのではなく、事件に至る過程とか、事件の後の出来事とか、そういうものをピックアップしている印象があるし。

なんにせよ、銀河乞食軍団というわけで、SFが好きな人にはきっとたまらないと思います。2巻まで読んでも面白いから、多分このおもしろさはこれからもキープされるのではないかと思います。

SF好きな方、だまされたと思って読んでみるのも良いかもしれませんよ。

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