« 50ポイント溜めるのに250万円かぁ… | トップページ | 意外ともろいぞ、大動脈 »

2009/08/10

Apple と google に気をつけよう

ちょっと前のニュースだが、Palm が iTunes と同期の取れる端末を販売、その後、Apple が iTunes に手を加えることでそれを阻止するというのがあった。

まぁ、Apple としては、iTunes と iPod セットで利益を出しているんだから、その利益をかすめ取るような商品は徹底的に排除と言うことなんだろう。

でもなぁ。iPod と一緒に販売しているソフトならともかく、iTunes って、建前としては iPod とセットになっているソフトウェアじゃあないんだよなぁ。iPod 使うときは iTunes が必要だけど、逆は違う。

で、ここからが私の意見なのだが、Apple にせよ、google にせよ、戦略的に商品を無料で配るというのは、実は良くないことなんじゃあないかと思っている。

何が悪いか?フリーソフトと同じじゃないの?と思うかもしれないが、フリーソフトと根本的に異なるところがある。たくさん使われることで長期的に利益を出そうとしている点だ。フリーソフトは、将来的な有料化とか、何らかの広告収入も無いわけではないが、基本的にはボランティアだ。一方、iTunes は iPod の商品価値を上げるために存在している。google の数々のアプリケーションは、最終的には google に利益をもたらす。つまり、作っている側には、間違いなく利益が発生している。これが、いわゆるフリーソフトとは違う。

で、悪い点。iTunes にせよ、google のソフトにせよ、どちらでも言えることだが、強大な資本力でマーケットを破壊しているということ。もちろん、短期的には利用者に利益がある。なにせ、強力な資本力と開発力をバックにしたソフトである。その辺に転がっているソフトよりも高性能で使いやすくなるのは当然だ。多少のアイデアなんぞ、物量線であっさり破壊されてしまう。大手資本とアイデア勝負なんてこと、宝くじで1等を当てるようなものだ。で、そうやって他のソフトを追い払い、これらのソフトはそのマーケットを支配する。で、一度支配してしまうと、もう、他のソフトが入る余地がほとんど無くなってしまう。

既に、iTunes がこの状態になっていると思う。携帯音楽プレーヤーは、今やほとんど iPod 1択だ。そして、iPod を一度買って、iTunes にデータを蓄積してしまうと、他の携帯音楽プレーヤーに移ることがかなり難しくなる(出来ないではないが、かなりの手間がかかる)。Apple の狙いにまんまとはまった状態になる。

確かに、iTunes 相当のソフトが作れなかった Sony などにも問題はある。でも、今問題にしているのはそこではない。iTunes + iPod というのが、Apple による寡占状態を生み出していることこそが問題。CD みたいに、持ってさえいればどこでも再生できるというものではない。 iTunesStore で購入した音楽は、CDに書き出せるとは言え、iTunes + iPod 以外では使えない。つまり、iTunes + iPod から移行できないのだ。Apple のプレーヤーでしか再生できない曲をせっせと買っているという状況に、もうちょっと疑問を持った方が良い。

で、そんな状況を打破する糸口になると思っていた Palm の製品が Apple によって叩き潰された(と言っても良いよね)。Apple は iTunes を独占すると言い切っているわけだ。

個人的には、Apple の利益、iPod と iTunes を比較すると、多分 iTunes の方が利益が上がっているのではないかと思っている(資料無いのであくまでも推測)。iTunes を使うと、他にも曲を買えと誘導されるし、その誘導はそこそこに効果を上げているはずだ。大体、売って終わりの iPod より、長期的に利益を出す iTunes の方が Apple にとっては嬉しいはず。それに、iPod はかなり安価で売られていることも忘れてはいけない。

一時期隆盛だった携帯音楽プレーヤーの小売店での売り場面積が小さくなっていることに気付いているだろうか。もちろん、市場が成熟したということもあるだろう。でも、それにしては売り場面積の比率がおかしい。携帯音楽プレーヤーの売り場は、ほとんど iPod 売り場になっている。別メーカーの商品も確かに扱っているが、明らかに売り方が違う。で、ここまで独占されると、商品が進化しなくなる。もう、iPod は商品としての進化はほとんど止まっている。動画再生とか、ぱっと見たところでは進化しているようだが、他の進化は止まっている。音楽プレーヤーとして、もうちょっと進化するべき方向があるのではないか?と思わずにはいられないのだが、Appleはそうは思っていないようだ。これも、Apple による独占の弊害だと思っている。

私は天の邪鬼だ。ひねくれているとも言う。世の中、「いいじゃん iTunes + iPod で」という雰囲気なのはわかっている。でも、それは Apple に今後を委ねるという危ない選択だ。Apple は慈善団体じゃない。利益を追求する企業だ。しかも、かなり独善的な会社だ(個人的な印象だが)。

Apple のことばかり書いたので google についても書こう。ここも、強力な資本力をバックに市場を占領しようとしているように見える。google といえば検索だと言うのはもう昔の話というのはわかると思う。インターネットのサービスの内の、少なくない割合を google が浸食しはじめている。もちろん、google は Apple みたいな露骨なことはしていない。だから、あまり目だたない。でも、今後間違いなく市場を支配するようになると思っている。確かに、googleのサービスは便利だ。だから、ついつい使いたくなる。で、気がついたら、google がコンピューターを使う上で必要不可欠な存在になってしまわないかと不安なわけだ。そうなってしまったときに、google が何かやらかしたらどうなるだろうか。google も所詮は営利企業だ。今後、何をやるかはわかったもんではない。

※スマートフォンが iPhone と Android と WM という選択肢しかないのがげんなりしますが。

ま、そもそも、コンピューター業界が、1位以外は敗者と同じという極端な市場なのがそもそもの問題なんですけどね。仲良く市場を分け合うことが出来ないんだよなぁ。デファクトスタンダードを取れば、その後の莫大な利益は約束されたも同然だけど、取り損ねたら下手すりゃ会社ごと消える。何でこうも極端なんだか。

困ったもんだ。

|

« 50ポイント溜めるのに250万円かぁ… | トップページ | 意外ともろいぞ、大動脈 »

コメント

ライセンスをちゃんと読みましょう

投稿: _ | 2009/08/11 01:20

日本のみの事情です、iTunes Storeで購入した曲がiTunes + iPod以外では使えないというのは。
AppleはDRM廃止を進めています。日本のレーベルがそれにyesと言わないだけです。
iTunes Storeで音楽配信が行われている日本以外の諸国では全ての曲がDRMフリーで販売されてており、購入者は好きなソフト(そしてプレイヤー)でiTunes Storeで購入した曲を楽しめます。

参考:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090408/1025311/

投稿: * | 2009/08/11 12:08

うーん、別にライセンスとかDRMの話をしている訳じゃないんだけどなぁ。なんでそうなるのかなぁ。

無料でソフト配ることで市場を破壊するのが嫌だって書いたんだけど。

投稿: おかだ | 2009/08/11 21:29

「フリーソフトは基本的にボランティア」は違います。


まぁ、ゲームはそうかもね。

投稿: | 2010/02/20 21:02

こういう意味のないコメントは不快ですね :-p

投稿: おかだ | 2010/02/20 21:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50935/45892050

この記事へのトラックバック一覧です: Apple と google に気をつけよう:

« 50ポイント溜めるのに250万円かぁ… | トップページ | 意外ともろいぞ、大動脈 »