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2009/02/27

サクセスストーリーは、必ずしも読む人を満足させるとは限らない

ライトノベルで顕著なのだが、主人公はかなりの高確率で幸せになる。あるいは、幸せと思えるような状況に至る。

これ、未来に無限の可能性が見えている年代、高校生とか大学生までだろうか。その辺の人から見れば、いつかは自分も…という夢を持たせてくれる。非常に魅惑的なものだ。

でも。

自分の将来が見えてしまい、もう、どうあがいても自分の行きたかった未来には到達できないことがわかってしまった人間には、拷問のように思うこともある。

敗者が勝者を見るとき、どう思うか。勝者を手を叩いて見送ることが出来るのであれば、その人は多分、やがて勝者になれるかもしれない。でも、敗者は、勝者をみて、そこに到達することが出来ない自分を直視することになる。

それは非常に辛い。

ライトノベルは、夢を与えてくれる。敗者故に、夢を糧に生きたいと思い、ついついライトノベルを手にする。そして、そこで語られるサクセスストーリーを見て、何とも言えない気持ちになる。自分の歩めなかった道。歩みたくても歩めなかった道。そこを歩むキャラクターに、感情移入することは、正直、難しい。

とはいえ、刹那的なストーリーを望む訳でもない。なぜなら、こころに空いた空洞を埋めようと格闘しているから。もしかしたら、サクセスストーリーを読むことが、こころに空いた空洞を埋めてくれるかもしれないから。

だから、私はライトノベルを読んでいる。

そこに答えがないことはわかっている。どこを探しても答えがないことはわかっている。

こころを満たす何か。その何かは、多分、存在しない。でも、存在しない何かを求めて、私は出口のない迷路を彷徨っている。

いつまでも、いつまでも。

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