EBt のリンクについて色々
前に予告したとおり、今回は EBt のリンクについてあーだこーだ書きます。例によって駄文なので、皆さん適当に読み飛ばしてください。
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データの分類というと、どんなことを思いつくだろうか?大抵の場合、データを分類するというのは、データを特徴によって分類して、必要に応じてその分類をさらに分類するという手法を取る。簡単に言えばツリー構造だ。
ツリー構造というのは、生活の隅々にまで入り込んでいる概念だし、また、非常に強力だ。たとえば、本の目次を開いてみれば、そこは見え方こそいろいろあるものの、基本的にツリー構造で記述されている。辞書だってソートされたインデックスを持つツリー構造だと言ってもいい。ま、多くの人にとって取っつきやすいもの。それがツリー構造だと思う。
しかし、ツリー構造は万能ではない。たとえば、本とかには脚注がある。これ、本文を読んで、それから脚注を探すということもあれば、脚注から本文をたどることもある。つまり、参照関係は相互に関連しているわけだ。ほかにも、索引というのがある。これは、キーワードからのデータのリンクだ。目次のツリー構造とは違った分類の概念だ。
早い話、ツリー構造だけではいかんともしがたい。なので、別のデータ分類の概念が存在していて、また、それを無意識のうちに覚えて使っている。それが現状…だと思っている。
html ファイルのハイパーリンクというものもある。もちろん、これはものすごく便利だ。文章中のキーワードからほかのデータをたどることができる。でも、基本的には一方通行。便利なのだが、リンクが切れていたり、ファイル名を不用意にいじれなかったりする。これを使ってデータを管理しようという気にはちょっとなれない。
で、BTRONが出てくる(歴史的にはhtmlとBTRONどっちが先なんだろう?)。これでは、実身/仮身モデルという新しい概念が出てくる。使ったことがある人ならわかるが、htmlのハイパーリンクよりも格段に使いやすい。これだったら、活用してデータを管理しようという気になれる。なれるのだが…私は残念ながら満足はできなかった。なんでか。まぁ、「異なる仮身から、同じ実身を別々に開いた場合の動作が嫌」とか、「実身名の文字制限がきつい」とか、「文書編集が紙に縛られているのが嫌(直りましたが)」とかいろいろ理由はあるが、一番の理由は「リンクを探すのに疲れる」ことだと思う。もちろん、ちゃんと仮身を張ってネットワークを構築していれば何の問題もないのだが、これが意外とめんどくさい。で、ネットワークを張り巡らせていると、意外と双方向にリンクを張っている。ここで、「あぁ、逆方向にリンクをたどれないと不便だなぁ」と思った。
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そんなこんなで、逆方向にもリンクが張れるソフトが欲しいというところに到着したわけです。早い話、EBt はいろいろとアイデアをそこら中から拝借しているわけです。特に BTRON が無ければ EBt も無かったぐらいに EBt は BTRON の影響を受けています。Zaurus 上で BTRON 動いてくれないかなーとは今でも思ってますし。でも、できあがった EBt は BTRON とはだいぶ離れたものになりましたが…。
なんか、リンクについてはまだまだ書きたいのですが、長くなったのでこの辺で終わりにします。次は、ファイル管理についてあーだこーだ書きます。
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