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2005/03/02

コピーワンスについて思うこと

PC Watch の笠原一輝のユビキタス情報局で、iPodショックから日本企業は何を学ぶのかという記事があった。ま、行き過ぎたコンテンツ保護は良くないという記事だ。前にもココログで似たようなことを書いたが、再度書いていきたいと思う。
iPodで変わったことはなんだろう?考えてみる。思いつくのは、「簡単に音楽を持ち歩ける」ことだ。このとき、音質はあまり関係ない。もちろん、HDD付きのMP3プレーヤーは他にもいっぱいある。だが、どうしても「パソコンの周辺機器」というイメージがぬぐえない。それを乗り越えることができたのが、iPodだと思う。結果、iPodは普及した。こうなると、もうMDも売れないだろう。たくさんの音楽を持ち歩けるという魅力を一度知ってしまった人たちは、せいぜいCD1枚はいるだけのMDなど、もう過去の物としか思わないだろう。HiMDで1GBに容量が増えたとはいえ、HiMDよりも便利なiPodがあるのにHiMDをわざわざ選択する消費者がどれだけいることやら。
さて、映像について考えてみる。映像は持ち歩く物か?今はそうではない。というか、試行錯誤が繰り返されている段階だろう。だが、これは言えると思う。映像が持ち歩けるというのは、実はとても便利なことだ。例えば、通勤通学中、出張で移動している時でも良い。時間が無くて見えなかった番組、もしかしたらドラマかもしれないし、バラエティ番組かもしれないし、今朝のニュースかもしれない、とにかくそれらを見ることができるんだったら、生活が変わる可能性がある。もう、リビングでテレビの前に縛り付けられる必要が無くなるのだ。
でも、そんな可能性を潰そうとする動きがある。地上波デジタル放送に名を借りたすべての番組のコピーワンス化だ。今のままでは地上波放送がデジタルになった時点で、映像を自由に持ち歩くことができなくなる。もちろん、1回だけコピーはできる。だが、今のところコピー先はCPRM対応のDVDしかない。はっきり言ってあのサイズを持ち歩きたい人はそんなにいないだろう。音楽がCD→MD→HDDと小さくなってきたのに、それに逆行することは受け入れられないだろう。ポータブルDVDプレーヤーで電車の中で映像を見る?あり得ないだろう。
今、映像を持ち歩く可能性を見せてくれている有力なハードがある。Nintendo DS と、Sony PSPだ。どちらも、映像を持ち歩くという新たな道を模索している。まだ、動画を変換するという手間が残ってはいるものの、動画が持ち歩けることが「簡単に」「安く」できるようになってきているのだ。あとは、家庭用のHDDレコーダーがSDなりMemoryStickDUOなどのI/Fを持ち、HDDに録画したコンテンツが簡単に転送できるようになってくれれば…と思う。でも、それは夢で終わりそうだ。コピーワンスが邪魔をするのだ。もちろん、SDもMemoryStickも著作権保護機能を持っている。でも、そこに映像データをコピーすることは許されないだろう。あるいはコピー(もちろん暗号化前提で)できるかもしれないが、コピーした時点でコピー元データが削除される。それがコピーワンスの世界だ。メモリカードは高価でしかも容量が限られている。今のように、個人でビデオライブラリを作り、自由に映像を見るということは、実質的に出来なくなるだろう。残念なことだ。
私が願うのは、地上波デジタル放送が始まる前に、映像を持ち歩くという行為がメジャーになることだ。それにより、地上波デジタル放送に移行することのマイナス面がクローズアップされてくれればいい。贅沢を言えば、映像のiPodが出てきて欲しい。そして、映像を持ち歩くことが、一つの文化として定着してくれればなお良い。そして、CCCDのように、行き過ぎた著作権保護は、実は自分自身の首を絞めることだと、著作権保有者が早く気づいてくれることを願う。目先の利益を追いかけ、世の中の流れを見失っている放送業界の未来は暗い。衰退を始めてから気が付いても遅いというのに。

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